昨日(11月22日)行われた奄美市市長選挙は、現市長平田隆義氏の後任者として立候補した朝山つよし氏と、私達が支持したいぶすき正樹さんの一騎打ちでしたが、朝山さんの予想外の高得票の前で、私達はただただ呆然自失の開票となりました。
朝山つよし 18210票
いぶすき正樹 8844票
票差はなんと9366票
さて、ここまで書いて、下書きしたままだった選挙報告を完成させたいと思います。
本日は12月5日。あれから明日で2週間がたとうとしています。
4期15年つづいた平田市政は、奄美にとってなんだったのか・・・という無力感とともに、今回の朝山市政も私にとっては何かいいことあるかしら?という醒めた気持ちにさせるものになりました。
選挙中、いろんな噂が飛び交いました。
朝山陣営は、すでに2年半ほど前に副市長を辞めた朝山氏が、今回の選挙に向けて万全の態勢を取っていたといいます。各集落に選対委員長から副委員長、部課長?とかとにかく要人をすべて網羅していたそうで、はじめから大量得票を取って、たとえ誰が対立候補にたっても軽く一万票は離すというのが朝山選対の方針だったそうです。
そして、告示された週の火曜日(11月17日)には7千万円が打たれ、金曜日(11月20日)には1億円がばらまかれたといいます。
ほんとかどうかはわかりませんが、ただの噂ではないと思います。
素人の私でも、当たらずとも遠からずの感を持ちました。
なぜなら、平田市長を骨なしにしてきた大物土建屋と、国会議員というバックの存在を考えると、その態勢をそのまま踏襲することが約束されていた朝山氏も負けるわけにはいかないわけですし、善良な市民派などお茶の子さいさいといものです。
こんな話もありました。
ある団地で一人暮らしをしている高齢者の女性が、体調が悪いにもかかわらず事前投票をするよう無理やり連れていかれ、もし「朝山」と書かなかったらお前の息子の仕事はなくなるぞ、と脅されて書いてしまった。そのあと怖くなって警察に訴え、自分はホテルに泊まったといいます。
また、畑で仕事をしていた人のところに、「事前投票するなら3万円で、一人連れていったら5万円」という話をしていった男がいたそうです。
またある人がタクシーの運転手に「5万円もらったら名前を書くか」ときいたら「こんな不況にそんなにもらえたら喜んで!」と答えたそうです。
またあるスナックのママさんが、「私3千円もらったから明日投票してくるわ」と嬉々としていたそうです。
選挙の翌日、いつも来る人が「すごい差がでたね~」とニコニコしていうので「お宅もたくさんもらったんじゃない?」と冗談っぽく言ってみたら、顔の表情が変ったのでああ、やっぱりね~と思ったことでした。
前回市長選で叶芳和氏に投票した人たちの5千人以上の人たちが、今回は朝山票でしたから、私のようにはっきりと
「いぶすき」派を表示して動かない人間はともかく、人のからみが錯綜している奄美市のようなところでは、良識の領域があいまいにされ、選挙違反をしているという実感が麻痺してしまいます。
投票日の翌日、ある電器屋さんは、まるで盆と正月が一緒にきたみたいに売上げがあって忙しかったとのこと、選挙景気に奄美市は久しぶりに活気があったということですね。
さて、翌日の新聞もラジオもまるで何事もなかったかのような静かさでした。
警察がうごいているみたいよ、とか言っても爪垢ほどの違反者も出さない。
すべてが管理されてしまって、警察もどろろ~んと見て見ぬふりをしているのでしょう!
ほんの一部の利権者によって、ほとんど植民地化されてしまった奄美市です。
でも、すくなくとも8844人の人たちだけは、ほんとうに奄美を健全な町にしたいと思って立候補したし、投票した人々でした。
立候補が遅いとか、いぶすき派は燃えないとか、いろいろ言われましたが、無投票を避けたことだけでも今回はよしとしたいものです。いぶすき正樹のマニフェストをそっくりそのまま作り変えた朝山マニフェストを、しっかり実現してほしと思います。
それにしてもいったい民主主義なんてことばはどこの国のことでしょうか。
私が生きている間に、奄美に正しい選挙ができる日が来るでしょうかね~
最近、私もいきまく元気が薄れていますが、あまりにも情けなくて、
開票のときは思わず涙が吹き上げてきてとまりませんでした。
以上、簡単ながらすごい内容の選挙報告でした。12月5日
なお、奄美市の実態はブログ「新生大島新聞」をお読みくださいませ。
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