今回の旅のメーンは八雲町熊野大社で毎年行われる「かがり火コンサート」に参加することでした。
熊野大社といえば、和歌山県の熊野大社が有名ですが、島根の熊野大社は、出雲国大社の象徴である一ノ宮として祭祀するためのもので、いわば出雲大社の親神さまに当たる地位にあるといっていいのかなと解釈しました。(まちがっていたらごめんなさい)
現在は出雲大社の方が有名ですし権威がありそうですが、じつはこっちのほうが根の神さまなんだよという位置づけあたりが、私としてはとても気に入りました。
夕方7時ともなるともう大社の境内には夕闇が迫っていて、かがり火が3つ、勢いよく燃えていました。すでに人がいっぱいで、小さなデジカメでは光が届きません。
しばし、これから始まる古式ゆかしい祭祀と、本日のイベントを見学させていただきました。
大社の右側にある奉納殿で、まず庭火祭のまつりごとが行われ、次いで八雲神楽が奉納されました。それからジャンベのリズムに合わせてアフリカンダンスと歌が奉納されました。

今回で第17回を迎える庭火祭。
「国際民族音楽祭in八雲・かがり火とアフリカンダンスと歌の夕べ」です。

空には立待月(17夜)の月がきれいに祭りの様子を見守っていました。

踊っているのはギニア生まれのニャマ・カンテさんと娘のサラちゃんです。

ニャマさんは日本人の文化人類学者のSさんと結婚して東京に住んでいます。
お二人の一粒種がサラちゃんです。(サラちゃんの隣にいるのがじつはおばあちゃん??では~?)
ニャマさんは、西アフリカの伝統的語り部「グリオ」の家系に生まれたミュージシャンですが、今回はとても気さくなエンターテナーという感じでした。
寒さに弱いので、冬は沖縄で過ごしているそうですが、私が奄美から来たことを告げると今度は奄美に行くよとのこと、そのうち奄美で再会もありそうですね。ニャマちゃ~んきっと奄美においでよ!

演奏が終わってやっと前にいくことができました。

真ん中で白いドレスを着ているのがニャマさん。お顔が真っ黒なので闇に溶け合ってよく見えませんが、とてもかわいいし、美人なんですよ。

花束贈呈です。

ニャマさんのアップを試みたけど、遠すぎました。

翌日、改めて熊野大社へお礼参りをしました。

昨夜の境内はすっかり元の静けさに戻っていました。
来年か再来年に「奄美の島唄と八月おどり」がここでできるかも知れません。
きっといいイベントができて盛り上がりそうな気がしました。
そのときはみなさんもぜひツアーを組んで出かけましょうね!
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